会社名の決め方|後から変えにくい社名は、ドメインとセットで決める

会社名の決め方|後から変えにくい社名は、ドメインとセットで決める

会社名の決め方は、登記(会社の名前や住所を法務局に届け出て、公の記録に載せる手続き)のルールを確かめてから候補を出し、3つの確認で1つに絞る、という順番です。3つの確認とは、同じ住所に同じ名前の会社がないか、商標とぶつからないか、その名前のドメイン(ホームページのURLや、メールアドレスの「@」の後ろに入る名前)が空いているか、です。社名はあとから変えられますが、変えると、メールアドレスやホームページのURLまで作り直すことがあります。この記事では、登記のルールとネーミングの型、候補を絞る3つの確認、社名が決まったら押さえるドメインまでを解説します。

この記事でわかること

  • 会社名に使える文字や記号は?
  • ほかの会社と同じ名前でも登記できる?
  • 候補がいくつもあるとき、どうやって1つに絞る?
  • 社名が決まったら、ドメインはどれをいつ取る?

会社名の決め方は4つのステップ

会社の名前は、次の4つのステップで決めます。社名・法人名と呼び方が変わっても、決め方は同じです。

会社名の決め方の4ステップ。ルールの確認から候補出し、3つの確認、ドメインの取得まで

ステップやること
①ルールを確かめる会社の種類の文字、使える文字と記号など、登記のルールを確かめる
②候補を出すネーミングの型から候補を10個ほど書き出し、英字の綴りも考えておく
③3つの確認で絞る同じ住所の同じ名前、商標、ドメインの空きを候補ごとに見る
④ドメインを押さえる社名が決まったら、その名前のドメインを取る

会社の基本のルールをまとめた書類を定款(ていかん)といい、株式会社でも合同会社でも、定款には事業の目的と並んで会社名を必ず書きます。定款に書いた会社名は、あとで変えると書き換えが要るので、定款を書き始める前に④まで終えておくと安心です。個人事業主から法人にする人は、今の屋号をそのまま会社名にするか、ここで決め直すかを先に考えておきましょう。

会社名を決める前に知っておく登記のルール

会社名は、法律では「商号(しょうごう)」と呼ばれます。社名・会社名・商号は、どれも同じものです。候補を出す前に、次の4つのルールを確かめておきましょう。

「株式会社」「合同会社」の文字を前か後ろに入れる

会社名には、「株式会社」「合同会社」のような会社の種類を表す文字を必ず入れます。ほかの種類の会社と間違われる文字も使えません。

「株式会社」を前に置くか後ろに置くかは決まっていないので、「株式会社こばね設計」(前株)と「こばね設計株式会社」(後株)は、読み上げたときの響きで選んでください。

使える文字と記号

会社名に使えるのは、漢字・ひらがな・カタカナに加えて、ローマ字の大文字と小文字、アラビア数字、6種類の符号です。

会社名に使える文字と符号の早見表。ローマ字・数字・6種類の符号

6種類の符号は「&」「’」「,」「‐」「.」「・」で、言葉と言葉を区切る位置にしか使えません。会社名の先頭や末尾にも置けませんが、ピリオドだけは、省略を表すときに末尾に置けます。ローマ字で複数の単語を書くときは、単語の間にスペースを入れられます。

「ABC東日本株式会社」のように、日本語とローマ字を混ぜた会社名も登記できます。「☆」や「♪」は、登記する会社名には使えません。どうしても入れたい記号は、ロゴのデザインで見せましょう。

同じ住所に同じ名前の会社は登記できない

ほかの会社と名前が同じでも、登記できないとは限りません。登記できないのは、名前が同じで、しかも本店(登記した会社の所在地)の住所も同じ場合です。住所が違えば、同じ名前でもこのルールで断られることはありません。

気をつけたいのは、バーチャルオフィスやシェアオフィスの住所で登記する人です。1つの住所にいくつもの会社が本店を置いていることがあるので、同じ住所にどんな名前の会社があるかを、登記の前に見ておきましょう。調べ方は、このあとの「3つの確認」で紹介します。

ほかの会社と間違われる名前は避ける

不正な目的で、ほかの会社と間違われる名前を使うことは法律で禁じられていて、被害を受けた会社は使用をやめるよう求められます。

似た名前がすべて禁止されるわけではありません。それでも、有名な会社や同じ地域の同業者と見分けがつかない名前は、取引先が間違えて連絡してくる原因になります。候補から外しておくほうが無難でしょう。

会社名のアイデアの出し方とネーミング例

ルールで決まるのは「登記できない名前」までです。どれを選ぶかは、候補の出し方で変わります。アイデアは、次のネーミングの型の一覧から出してみてください。型ごとに2〜3個ずつ書き出すと、10個ほどの候補がそろいます。

会社名のネーミング一覧。5つの型とネーミング例、ドメインにしたときの形

型つくり方例(架空)ドメインにしたときの形
事業内容の言葉を入れる業種や扱う商品の言葉を入れるこばね設計kobane-sekkei、kobanesekkei
言葉の組み合わせ・造語2つの言葉をつなぐ、縮めるミドリノワ(緑+輪)midorinowa
創業者の名前・地名姓や創業地を使う、英語風に変える大野工務店oono-koumuten、ohno-komuten
理念・由来を込める大事にしたい言葉を選ぶツムギ舎tsumugisha、tumugisha
商品名から付ける看板の商品やサービスと同じ名前にするハコブネ(看板商品の名前)hakobune

「設計」「工務店」のように業種の言葉を入れると、社名だけで何の会社かが伝わります。ただ、事業を広げる予定があるなら、業種の言葉を入れすぎないほうがよいでしょう。あとで事業内容と社名が合わなくなるからです。

造語はほかの会社と重なりにくい反面、初めて聞いた人には綴りの見当がつきません。口に出して誰かに書き取ってもらい、1回で同じ文字になるか試してみましょう。

会社名を考えるサイトやアプリ、生成AIに事業内容を入れると、候補を短い時間で増やせます。ツールが出した案も、ルールに合うか、商標やドメインが空いているかは自分で確かめてください。

候補を書き出したら、電話で1回名乗って相手に伝わりやすい順に並べ替えます。並べ替えたら、上から順に次の3つの確認にかけましょう。落ちる候補が出るので、迷う数そのものが減ります。

候補を絞る3つの確認

候補は、同じ住所の同じ名前、商標、ドメインの空きの3つで絞ります。商標とドメインは、登記とは別に確かめるものです。候補ごとに下の表を埋めてみてください。名前か商標で×が付いた候補は外し、ドメインは.com・.jp・.co.jp(日本で登記した会社だけが取れるドメイン)のどれかが空いていれば残します。

会社名の候補を絞る3つの確認のチェック表

候補(記入例)同じ住所の同じ名前商標.com.jp.co.jp
候補A○(なし)×(同じ分野に登録あり)×○○
候補B×(同じ住所にあり)○○○○
候補C○(なし)○×○○

同じ住所に同じ名前の会社がないか

1つ目は、国税庁の法人番号公表サイトで調べられます。会社名と本店の住所で検索でき、名前の一部やカタカナの読み仮名でも探せます。

バーチャルオフィスで登記する人は、候補の名前で検索するときに、登記する住所の都道府県か郵便番号も指定してみてください。同じ住所に同じ名前の会社があるかを確かめられます。

法人番号公表サイトは登記の記録そのものではないので、結果は目安です。登記の直前には、本店の住所を受け持つ法務局(会社の登記を受け付ける役所)でも確かめておくと安心でしょう。

商標とぶつからないか

2つ目は商標です。商標は、商品やサービスの名前・ロゴを、ほかの人に使われないよう登録したものです。社名を商品名やサービス名、ロゴにも使うなら、特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)の「商標検索」で、同じ分野に同じ名前の登録商標がないかを無料で調べられます。

登記できるかどうかと、商標として使えるかどうかは、別の制度で決まります。今は商品名に使う予定がなくても、あとで使いたくなったときに困らないよう、候補の段階で見ておきましょう。似た登録商標が見つかって判断に迷うときは、弁理士(商標の登録や相談を受ける専門家)に相談してください。

その名前のドメインが空いているか

3つ目はドメインです。会社のメールアドレスの「@」の後ろにも、ホームページのURLにも、同じドメインが入ります。社名を決めてからドメインを探すと、社名と綴りの違うドメインしか残っていないこともあるので、決める前に空きを見ておきましょう。

空きは、ドメインの登録サービスが用意している検索ページで確かめられます。候補の英字表記を入れて検索し、.com・.jp・.co.jpの3つが空いているかを表に書き込んでください。

ドメイン検索で会社名の候補のドメインが空いているかを確認する画面

社名のドメインがすでに取られていたときは、社名を変えずに済む方法から順に試してみましょう。

  1. 種類を変える(.co.jpや.comが取られていても、ほかの種類が空いていればそちらを使う)
  2. 業種の言葉を足す(kobane → kobane-sekkei)
  3. 地名を足す(kobane → kobane-tokyo)
  4. 略称にする(kobane-sekkei → kb-sekkei)

言葉を2つ足しても読みにくく、しかも.com・.jp・.co.jpのどれも取れない候補は、社名ごと見直すのも手です。長い綴りのドメインは、メールアドレスにも毎回その長さで並ぶからです。

取られていたドメインと、1字違いのドメインは、ブラウザで開いてみてください。似た綴りのドメインが使われていると、社名で検索した人がそちらに流れたり、メールの宛先を1字打ち間違えただけで別の会社に届いたりすることがあります。

社名の候補が出そろったら

社名とドメインを一緒に決めるコツ

ドメインにしやすいのは、短く、読み間違えにくく、英字にしたときの綴りが1通りに決まる社名です。

使える文字にも決まりがあります。英数字の.jpドメインに使えるのは半角の英数字とハイフンで、長さは3文字以上63文字以下です。大文字と小文字の区別はなく、KobaneSekkeiとkobanesekkeiは同じドメインになります。

「こばね設計.jp」のような日本語のドメインも登録できますが、使うサービスやソフトによっては、ホームページのアドレスとして使えないことがあります。メールアドレスにも使うなら、英字で取るほうが無難でしょう。

迷いやすいのは、ローマ字の揺れです。「し」はshiとsi、「つ」はtsuとtuに分かれ、大野の「おお」はoo・oh・oのどれでも書けます。電話で「オオノのオー、オー」と説明が要る綴りは、相手が打ち間違えやすくなります。

ハイフンは、入れても1つまでにしましょう。伝えるたびに「ハイフン」と言い添える手間が増え、2つ入ると区切る位置まで説明しなければ伝わりません。

海外の取引先があるなら、英字表記がその国の言葉で別の意味にならないかも、辞書で確かめておくと安心です。

社名が決まったら押さえるドメイン(.co.jp・.com・.jp)

ドメインを取るときは、末尾を「.com」「.jp」などの種類から選べます。

会社なら、有力な候補は.co.jpです。.co.jpは日本で登記した会社だけが、原則として1社につき1つ登録できるドメインです。ドメインを見ただけで国内で登記した会社だと伝わるので、国内の取引先が中心なら、.co.jpを選ぶとよいでしょう。

登記が済む前でも、.co.jpは仮登録という形で先に押さえられます。仮登録の期間は6か月で、その間に会社を設立する予定がある人が使えます。

仮登録しておけば、登記の準備をしているあいだに、社名の.co.jpをほかの会社に先に取られずに済み、会社のメールアドレスやURLも決めておけます。原則1社1つなので、綴りは仮登録の前に決めておきましょう。期間内に本登録しないと、そのドメインは使えなくなるので注意しましょう。

社名の.co.jpがすでに取られていたときや、海外の取引先が多いときは、.comや.jpを検討してください。.comは誰でも、.jpは日本に住所があれば会社でも個人でも登録できます。

種類登録できる人登記の前に取れるか
.co.jp日本国内に登記のある会社(原則1社1つ)仮登録で取れる
.com誰でも取れる
.jp日本に住所がある組織・個人取れる

会社名は後から変えられる?変えるときにかかること

登記したあとで「別の名前にしておけばよかった」と思ったら、社名は変えられます。ただし、変更の登記の費用と、社名を載せたものの作り直しがかかります。

会社名を変えるには、まず定款の会社名を書き換え、そのあと2週間以内に変更の登記をします。登記のときに国に納める登録免許税は、申請1件につき3万円です。

費用より重いのは、社名を載せたものの作り直しです。たとえば「こばね設計」で登記したあとに「みどり設計」に変えると、メールアドレスはinfo@kobane-sekkei.co.jpからinfo@midori-sekkei.co.jpに、ホームページのURLもmidori-sekkei.co.jpに変わります。

作り直すもの・知らせること変えること
ドメイン新しい社名の綴りで取り直すか、旧ドメインを使い続けるかを決める
メールアドレス新しいアドレスを作り、旧アドレス宛てのメールを受け取り続ける期間を決める
名刺・封筒・請求書社名とメールアドレス、URLを刷り直す
ホームページ会社概要の会社名、URL、問い合わせ先のアドレスを変える
取引先への連絡社名とメールアドレスが変わったことを、1社ずつ知らせる

いちばん手間がかかるのは、メールアドレスです。取引先のアドレス帳にも、これまでのメールの履歴にも、旧アドレスが残っています。相手が登録を変えるまでは旧アドレス宛てにメールが届くので、しばらくは旧ドメインでも受け取れるようにしておく必要があります。

.co.jpには、社名を変えたときに旧ドメインを持ったまま新しい.co.jpをもう1つ登録できる例外がありますが、この手続きを受け付けていない事業者もあります。社名の変更を決めたら、ドメインを管理している事業者に先に問い合わせましょう。

最初の社名を決めるときに3つの確認まで済ませておけば、こうした作り直しを抱える可能性を減らせます。

社名とドメインが決まったら、ムームードメインで3つをそろえる

社名とドメインが決まれば、次は会社のメールアドレスとホームページです。ドメイン、会社メール、ホームページを別々の会社で契約すると、申込の手間も、ログイン先と支払いも3か所に分かれます。登記の準備を進めている時期なら、1か所でまとめて申し込めるほうが楽でしょう。

ムームードメインなら、ドメイン、会社メール(Google Workspace)、ホームページ(MuuMuu AIホームページ)の3つを、同じアカウントで申し込んで管理できます。

ムームードメインでそろえられるドメイン・会社メール・ホームページの3つ

そろえるもの内容
ドメイン.co.jpや.comなど、会社の名前になるドメイン
Google Workspace会社のドメインのメールアドレスを、Gmailの画面で使える
MuuMuu AIホームページAIからの質問に答えながら、会話でホームページを作れる

ドメインとGoogle Workspace(Standardプラン以上)を同時に申し込むと、ドメインの取得費用が0円になり、Google Workspaceを続けている間は毎年の更新費用もかかりません(ドメインずっと無料)。

3つをそろえる費用の目安

.co.jpドメインで、会社メールを1人分使う場合の目安です(2026年10月29日時点・通常価格)。

準備費用の目安
ドメイン(.co.jp)Google Workspaceと同時に申し込めば、取得・更新とも0円。別々に申し込むと、新規取得900円、2年目から更新4,378円(年)
会社メール(Google Workspace Business Standard)1人あたり月額1,760円(年21,120円)
ホームページ(MuuMuu AIホームページ)月額2,200円(年26,400円)。10日間の無料お試しあり

※ドメインずっと無料は、クレジットカードで、ドメインを1年契約で取得した場合が対象です。Google Workspaceを解約したり、支払いが止まったりすると、0円の特典は外れます。

※ドメインの料金には、別途サービス維持調整費がかかります。

料金の出どころは、.co.jpのページ、Google Workspaceのページ、MuuMuu AIホームページのページです。ほかのドメインの料金はドメイン料金一覧で比べてみてください。

よくある質問

他の会社と会社名が被っていても登記できますか?

本店の住所が違えば、登記はできます。登記できないのは、名前と本店の住所の両方が同じ場合です。ただし、ほかの会社と間違われる名前は避け、商標の確認も別にしておきましょう。

社名・商号・屋号の違いは何ですか?

社名と会社名は、会社の商号を指す呼び方で、どれも同じものです。屋号は個人事業主が使う名前で、「株式会社」のように会社と間違われる文字は付けられません。

会社名がなかなか決まらないときは、どうすればいいですか?

候補を増やすより、減らすほうが決まりやすくなります。ネーミングの型から10個ほど書き出したら、電話で一度名乗って伝わりやすい順に並べ、上から3つの確認(同じ住所の同じ名前・商標・ドメインの空き)にかけてみてください。

会社名にアルファベットや数字は使えますか?

使えます。ローマ字の大文字と小文字、アラビア数字、「&」「’」「,」「‐」「.」「・」の6種類の符号を使えます。符号は言葉の区切りにだけ使え、先頭と末尾には置けません(ピリオドは末尾に置けます)。

まとめ

  • 会社名には「株式会社」「合同会社」などの文字を入れ、使える文字と記号の範囲で付ける
  • 候補は、同じ住所の同じ名前、商標、ドメインの空きの3つで絞る
  • 会社なら.co.jpが有力で、登記の前でも仮登録で押さえられる

社名は、これから何年も名刺や請求書、メールアドレスに載り続ける、会社の最初の看板です。迷うのは、それだけ大事に考えている証拠でしょう。候補の段階でドメインの空きまで見ておけば、社名とドメインの綴りを最初からそろえられます。名前が決まったら、ムームードメインで、ドメイン・会社メール・ホームページをそろえてみませんか。

開業・会社設立するなら、ムームードメイン
ドメイン・Google Workspace・ホームページを同じアカウントでそろえられます

このページをシェア

人気の.comや.netをはじめ、法人向けの.co.jpなど620種類以上の
ドメインからお選びいただけます。

ドメインを検索